料理のレシピの読み方

料理のレシピと小説は似ている

なぜなら、

料理のレシピは一つでも出来上がりに差が出る

小説も読み手によって見方が変わる、一つ一つの単語の使い方や表現のとらえ方で小説自体の味わい方が変わる

からである

 

レシピは出来上がりの料理の味と因果関係がない

レシピは単に作り手の「作業メモ」でしかない、しかしそのメモには作成者の生い立ちだったり性格がにじみ出ているのだと思うのだ。そう思ってレシピを見るとより立体的にとらえることができるのではないか。

仕上りの味の濃さだったり、料理に影響する食材や調味料の選定、使い方はなぜそうしたのか、が作成者の作ったり食べてきた料理に影響を受けている。ただの「メモ」からそのエッセンスだったり仕上りイメージをとらえることができればメモ以上に価値があるのだろうと思う。

 

つくり手の意思を読み解くためにレシピは何度も熟読する価値がある、というのが私の主張である